「やりなさい」「やってください」「やろう」を使い分けよう!
「やりなさい」「やってください」「やろう」を使い分けよう!
次の三つの呼びかけの内どれが最も受け入れやすいだろうか?
➀「宿題をやりなさい」➁「宿題をやってください」➂「宿題をやろう」
おそらく、大部分の人が➂「宿題をやろう」と答えたに違いない。
ではなぜ、➂の形式の呼びかけが、最も抵抗が少ないのか?
それは、
➀は宿題を出した先生か、叱咤激励型の教育ママの言葉
➁は子供の反抗に手を焼いている母親の哀願的な言葉
➂は同じ宿題の洪水に苦しむ、同志的連帯感を持ったクラス仲間の言葉
と推測できる。
つまり、最も抵抗なく同調できる呼びかけは、「より自分に近い者から発せられたものである」ことがわかる。
この場合、先生も、母親も仲間集団の外にいる人間なのだ。
故に、アウトグループ(集団外)の人間よりも、イングループ(集団内)の人間による働きかけの方が効果が大きいといえる。
また、イングループ(集団内)の人間でなくても、イングループ(集団内)の人間であることを印象付けるような訴えかけをすることによって、説得力は高まる。
交通標語などのほとんどはこの形式をとっている。
Good Luck!! 幸運を祈ります! おきばりやす。
「たった一言」の心理術―あなたの人生は「この言葉」で決まる (知的生きかた文庫)
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以上は 多湖輝著 「たった一言の心理術」より一部抜粋&加筆